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東洋古陶磁展〜コレクションでたどる東洋のこころ〜(たましん歴史・美術館/国立)



たましんコレクションの柱のひとつに、中国・朝鮮・日本の約200点で構成される東洋古陶磁コレクションがあります。

本展では、2020年に立川市の多摩信用金庫本店1階に「たましん美術館」が開館したことを記念して企画した展覧会から、ミニ図録に収録した主要作品のみをこのたましん歴史・美術館で展観します。

わが国の「伊万里」。その味わいある文様や形は、朝鮮さらには中国を手本としながらも、和やかな絵付けは“日本人好み” の風趣に富んでいます。江戸初期に朝鮮から日本へと渡り、この伊万里を産みだしたひとつが朝鮮の逸品「李朝白磁」です。中国からの影響に清廉潔白を信条とする儒教思想が交わり、その端正な美は誕生しました。そして、中国。元時代、白磁を青の美しい文様で彩った「青花」は、文明が革新した北宋の「定窯白磁」、異国情緒ゆたかな唐時代の「三彩」、漢時代の「明器」へと時代を遡り、新石器時代につくられた「彩陶」の荘厳さにその起源を感じることができます。

やきものは、まさに国の歴史と民族性をうつす鏡です。中国で培われた技術は、朝鮮、日本へと伝わり、それぞれの時代背景と、国々の交易・文化交流を映しながら特有の造形や様式として花開きました。本展では、浅からぬ関係をいまに紡ぐ三国の歴史と、陶磁器にあらわれる“東洋のこころ” をご堪能いただければ幸いです。

また、併設展示では「絵の中のいきものたち」と題して、藤田嗣治《猫二匹》、熊谷守一《鬼百合》、児島虎次郎《裸婦半身図》など動物や植物、人物を主題とした作品をご覧いただきます。生命感みなぎる表現を、ぜひお楽しみください。



(1)展覧会名 

東洋古陶磁展〜コレクションでたどる東洋のこころ〜

【併設】絵の中のいきものたち

(2)会場 

たましん歴史・美術館

(3)会期 

2023(令和5)年11月25日(土)~2024(令和6)年3月17日(日)

※会期中一部展示替えあり

(4)開館時間 

午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)

(5)休館日 

月曜日、祝日、年末年始

(6)入館料 100円 

※次の項目に該当する方は、無料でご覧いただけます。

・中学生以下

・たましん美術館(立川)入館チケットご提示(ご本人様のみ)

・障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方(ただし1人につき1人まで)

(障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可能)

・多摩らいふ倶楽部会員

(本人とお連れの方1人まで)

・シニア・スクエア会員

(本人とお連れの方1人まで)

(7)展示総数 約60点

(8)主催 公益財団法人たましん地域文化財団

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