
さあ、その眼で触れてみよう
本展は、多摩地域の皆様に、たましん美術館のコレクションと対話するようにして作品の鑑賞を体験していただきたいとの思いで企画するコレクション展です。
美術作品を鑑賞するというとき、私たちは何を、どのように見ればよいか戸惑うことがあります。作者は何を思ってこの形にしたのか、どうやって色を選んだのか、素材にはどのような意味があるのか。同じテーマや題材であっても、作り手によって全く異なる表現にたどり着くことも少なくありません。逆に、同じような構図で描かれていても、全然違う思いが込められている場合もあるのです。
ではもし、美術作品自体に意識があったらどうでしょうか。誰もいなくなった美術館で、作品同士の密かな対話が行われていたら…。「そっちは見たことない色だな」「こっちのかたちと似ているわね」「なかなかいい線じゃないか」本展は、そのような空想を皆様と共有することを夢見て立ち上げました。
たましんコレクションは、地域の人々が気軽に立ち寄り、地域の文化・芸術を愉しんでいただける場を目指して、倉田三郎、佐藤多持、関頑亭をはじめとする多摩地域の皆様の多大なるご協力のもと、多摩地域にゆかりの作家の作品、近代日本の優れた美術作品、そして中国や日本の貴重な古陶磁などを収集して構築されたコレクションです。作家たちが手で語るようにして生み出した作品を、眼で触れるように見つめてください。作品の魅力は、皆様が鑑賞することによって何倍にも膨らむことでしょう。
展覧会概要
1.会期 2025(令和7)年4月19日(土)~7月6日(日)
2.会場 たましん美術館(〒190-8681東京都立川市緑町3-4多摩信用金庫1階)
3.関連催事 おしゃべり鑑賞会 いろいろ鑑賞会
4.主催 公益財団法人たましん地域文化財団
5.開館時間 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
6.休館日 月曜日(5月5日(月・祝)、6日(火・休)は開館して、7日(水)休館)
7.入館料 500円、高・大生300円(中学生以下無料)
※次の該当者は無料 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方(ただし1人につき1人まで、障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可能)、シニア・スクエア会員(本人とお連れの方1人まで)
出品作品の例
近代絵画 前田寛治、有島生馬、棟方志功、坂本繁二郎、梅原龍三郎、跡見泰など
多摩の作家 佐藤多持、 豊泉恵三、堀本惠美子、山﨑洋子、青木正夫など
古陶磁 加彩婦女俑(唐時代)、青花花唐草文盤(明時代)、丹波壺(室町時代)など
関連企画
・おしゃべり鑑賞会(詳細は後日加筆します)
「あーちゅびー」と一緒に、おしゃべりしながら鑑賞します。
開催日時:2025年6月14日(土) 13時30分~15時
場所:たましん美術館展示室内及びWinセンター
お申込み:たましん美術館(お問合せフォームまたはお電話にて)
・いろいろ鑑賞会
ワークシートを使ったり、対話をしたり、様々な角度から作品を鑑賞します。
開催日時:2025年5月31日(土)、6月28日(土)(予定)
各回14時30分~15時
場所:たましん美術館展示室内
お申し込み不要
※出品作は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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